この年齢になっても、人との距離感は難しい。
私は今でも、「これでよかったのかな」と何度も考えてしまうことがある。
先日、人生の先輩でもある大好きなご夫婦から、お食事に誘っていただいた。
ちょうど別の用事で、そのご夫婦がお住まいの県へ行く予定があり、そのことを伝えると、
「夕食のお店、探しておくね。」
と、とても嬉しいお返事をいただいた。
「会える!」
そう思った瞬間、頭に浮かんだのは、一緒に行動する予定の友人たちのことだった。
本当なら、
「友人もいるので、また今度ゆっくりお願いします。」
そう伝える選択もあった。
でも私は、
「友人もご一緒させていただいてもいいですか?」
とメッセージを送ってしまった。
しかも、友人に確認する前に。
「みんなで食事ができたら楽しいよね。」
そんな気持ちだった。
送る前も、本当にこれでいいのか迷った。
断るのも寂しい。
でも、一緒にとお願いするのも厚かましい気がする。
何度も迷って送ったメッセージだった。
そのあと友人に話すと、
「えー!本当に?うれしい!」
「何を着て行こう!」
と、とても喜んでくれた。
その笑顔を想像すると、私も嬉しかった。
でもその一方で、
先輩ご夫婦の大切な時間に、気を遣わせることになってしまったのではないか。
私の「みんなで楽しく過ごしたい」という気持ちを押しつけてしまったのではないか。
そんな考えが頭から離れず、一晩中ぐるぐる考えてしまった。
翌朝、
「厚かましいお願いをしてしまい、申し訳ありません。」
とメッセージを送った。
送ったあとで、
「こんな朝早くに送るのも失礼だったかな。」
と、また考える。
何が正解なのか、本当のところはわからない。
でも、一つだけわかっていることがある。
私は、友人との楽しい時間も大切にしたい。
そして、先輩ご夫婦との穏やかで優しい時間も大切にしたい。
だから迷う。
相手を大切に思うからこそ、どうしたらよかったのか考えてしまう。
結局、答えは先輩のお気持ちを聞いてから考えればいい。
それしかない。
それでも、こうして考えてしまう私は、まだまだ人との距離感を学んでいる途中なのだと思う。